セキ株式会社(松山市)
高度IT外国人材の受入で生まれた変化
松山市にある印刷・WEBなど情報加工を主とする「セキ株式会社」では、今まで製造部門における外国人職員の受け入れ実績のみでしたが、2024年に初めて高度外国人材としてシステム制作部門に外国人職員を採用しました。企画事業本部の赤尾次長と外国人職員サンガムさんへの取材から新たな取り組みへの手ごたえを伺いました。
1.外国人材雇用に至った経緯
愛媛県では2024年度、アジア高度IT人材受入促進事業が行われており、今回の採用はその流れのなかで生まれたご縁でした。
当初、彼らは別の企業での就労を想定していたようですが、計画の見直しが必要となったことから、新たな受入れ先を検討していました。弊社は元々この事業に参加しておりませんでしたが、ご縁をいただき採用が決定しました。
これまでにも業務委託をしているパートナー企業や工場での外国人採用の事例はありましたが、高度外国人材の受け入れは今回が初めての試みでした。

2.外国人材受入に関する課題

サンガムさんは、日常業務において、日本語に困ることはほとんどありません。特にリスニングは問題なく、会話もスムーズにできます。一方で、ライティングは一度英語に置き換えてから日本語に変換するため、まだ時間がかかることがあります。現在はメール文の作成を重点的に練習しているところです。
そのほかにも、ネパールでは仕事とプライベートを明確に分ける文化があるため、指示は「曖昧にしないこと」が大切です。例えば、「この作業を終えて、確認が完了するまでは帰れません」といったように、やるべきことと完了ラインをはっきり伝える必要があります。
また、本人から「3年に1度は本国へ帰りたい」という希望も聞いています。国を越えた帰省は、日本人の休暇とは異なるため、長期帰国の調整についても、できる限り本人の希望に寄り添えるよう、会社としてサポートしていく方針です。
3.働きやすい環境づくりへの取組みとその成果
外国人材の受け入れにあたっては、日々の業務だけでなく、職場や生活に馴染めるように先輩社員を「教育係」として配置しています。社内ルールや業務フロー、会社からの通達などを理解しやすいよう、説明のフォロー役としてサポートしています。
現場でのサポートとしては、例えばこんな取り組みがあります。「人名にフリガナをふり、読みまちがいの“不安をなくす”」、「パフォーマンスを最大限発揮してもらうために、高性能な開発用PCを導入し、モニターも3画面体制に変更するなど開発に専念できる環境を整備」、「人事による生活面のケア(ゴミ出しのルール説明、生活相談の受付など)」、「住まい探しのサポートや、家具・家電・日用品といった最低限の生活用品の準備」などです。
特に生活面のサポートは、「日本で安心して働き、学べる環境づくり」に欠かせない要素だと考えています。
仕事も、暮らしも、基盤が整ってこそ力を発揮できる。そんな考えのもと、社内全体で外国人材を迎え入れる体制を整えています。
働きやすい環境づくり3つのポイント
- AI添削で文章作成強化など言語の壁を越える工夫
- 生活面のサポートで不安を軽減
- スキルを活かす環境整備と成長支援
4.外国人材を雇用してよかったと思うこと
外国人材の雇用は、生活インフラの準備や契約関係のフォローなど、企業側の負担も大きく、簡単ではありません。ただ、その大変さを大きく上回るほど、彼の成長意欲は驚くほど高いです。自ら進んで学び、技術を吸収してくれるため、入社2〜3年目の日本人社員と変わらないスキルレベルに到達しています。
また、彼は母国語と日本語の他にも英語が堪能です。今後は海外企業とのやり取りなど、対外的な架け橋としての活躍にも期待しています。


5.外国籍社員の声

皆さん優しくて働きやすい会社だと思います。特に同じ課の方々は「わからないことある?」「困っていることはある?」とよく気にかけてくれていて、教育係の先輩以外であってもコミュニケーションが取りやすいです。フロアが違う社員の方も、社内で会うと優しく声をかけてくれます。作業に集中すると半日以上誰とも話さないようなこともあるので、話しかけてもらえると日本語の練習にもなるし、リラックスもできます。
業務についてはもっと高度なプロジェクトに取り組めるように、知識を付けてこれからも頑張りたいです。
所在地 | 〒790-8686 愛媛県松山市湊町7丁目7番地1 |
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従業員数 | 日本人318名/外国人材11名(パートを含む) |
創立年 | 1908年 |
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